吉方移転及び移方転気(仮移転)

方位を見ようとする時、基準にする所はどこか、個人個人の方位の基準点を運命上の住所と呼びます。
人の運命上の住所、即ち方位の中心は、一日引続き8時間以上、そして引続き45日間(計算上なので、誤差を考慮に入れ50日間とする)中断する事無く、同一の家に寝食することにより、そこに定まります。
アパートの場合、あるいは旅館、ホテル、病院の場合は同一の部屋であることが必要となります。家財道具を運ぶ事や表札を掛ける事、住民登録をする事、万年青の鉢を運び込む事等は、いずれも方鑑学上の条件ではありません。通常考えるいわゆる、引越しではありません。
同一場所に45日居住する事が原則です。もし、20日目に一日家を空けたとすれば、その時点で、住所定着の進行が中断され、その時から再び45日を過ぎぬと住所が定まった事になりません。45日間無事に経過すれば、その第一日の日にさかのぼって、その時の年月日の方角を用いた事になります。途中で一日外泊をした場合に、その時が既に翌月の節替り以後であった時は、吉方変じて凶方となる場合もありえます。従って移方転気、吉方移転を開始したからには、必ず最終日まで完遂する意志と実行力が何よりも大切となります。
この法則に着目し、(1)家屋その他の関係で吉方へ移転が出来ない(自分の家があるなどの)場合、これと同様の効果を挙げるため、(2)あるいは凶方に所在する家へどうしても移転しなければならない場合に、他へ50日間、寝泊りする事によって、凶方転じて吉方とするように工夫されたのがかた移方がえ転気である。
(1)の場合は招運のために、特に行うもので、吉方へ移転するのと同様に、非常に効果がある。真の大吉方が巡って来たらちゅうちょ躊躇する事無く行った方が処世上極めて有利です。実行の方法は、行う人の本命地支九星に対して年月日の吉方が、どの方角であるかを定め、その日より50日以上さかのぼった日に、使おうとする吉方とは反対側の方角へ泊りに行く。但し、泊りに行く時の方角も、年においては六大凶殺(※1)を避け、月と日においては完全な吉方を選ぶのが普通です。こうして50日が経過すると、仮移転先に運命上の住所が移ったと言えます。そこから自分の家を見ると、その時必ず大吉方に当たっているわけですから、帰宅することは大吉方へ向って移転するわけで、大なる方徳に浴する事ができます。
(2)の場合。例えば東の方角へ転居したい場合、あいにくその時期が東が凶方であって、北と巽が吉方であったとする。このような場合、直接東へ移転する事は避けて、まず北の方へ一旦、仮移転し、50日間寝食すれば、運命上の住所(方位の基点)がそこに定まります。次にその家から目的の家(以前の住所からは東に当たる家)を見ると巽に当たる事になり、目的の家に向って移転して行けば巽の吉方を使った事になります。東の凶方転じて吉方としたわけで、方徳に浴し幸運に恵まれるようになります。転禍為福したわけです。
 移方転気(仮移転)及び吉方移転を行うに当って、留意すべき事項を以下に述べる。
 総て方位は遠近を問わないが、余り近い場所では、目的の方角に入るかどうか判別困難な場合がある。従って簡単な目安として、直線距離で約300m(男性が歩いて約5,6分、女性の場合は7,8分程度)以上は離れている必要があります。
 まず仮移転(移方転気)及び吉方移転中、更にこれが終了後50日間は外泊厳禁であること。毎夜10時(遅くても夜12時前)迄には必ず帰宅し、翌朝7時以後(夜12時前に帰宅の場合は翌朝8時30分過ぎ)に外出の事。夜12時以降にタバコを買いに外出する事さえいけません。飲食はなるべく仮移転先にて取ることが望ましいが、自宅にて食事をする事は差し支えない。但し、その場合仮移転先より飲料水を持帰り、これを用いて調理し、湯茶にしてお水取り(※2)に準じて、仮移転を実行する本人が、1日1升(1.8リットル)以上飲用すれば更に効果があります。仮移転(移方転気)終了後、自宅へ戻ってからも、50日間は外泊厳禁であり、帰宅、外出の時刻も仮移転中と同様に続ける事は、前述した通りであり、むしろ、自宅へ戻ってからの方が大切であるので、より一層厳重にこの鉄則を遵守して頂きたい。とかく自宅へ復帰してからの50日間は、一と安心という気分の緩みから、この原則を乱しがちにする方もありますが、自戒自重して、招運、開運、方災厄難除けのためのまたと無い好機を選んで行う仮移転(移方転気)の一連の行為を、最後の一日まで完遂するという確固たる気構えを持つ事が大切です。途中で一晩でも外泊し、あるいは制限時間内に帰宅できず、あるいは早めに外出すれば、それまでの日々の努力は無駄になるばかりか、時には却って凶禍を招く結果となる場合もあるので、実行に当っては少なくとも100日間はいかなる事態が生じても完遂できるという見極めがついた上でなければ、軽卒に仮移転(移方転気)及び吉方移転を始めるべきではありません。
不足の事態としては、近親者の不幸、家族の急病、本人の急病、地震、火災等により仮移転先の家の倒壊、焼失等があります。
近親者の不幸の場合、郷里が遠方のため、日帰りが不可能な場合は郷里を見合すべきである。後日仮移転(移方転気)終了後に改めて帰郷し、弔問されるのが良い。また、命旦夕に迫っているような重篤な病人が近親中にいる事が予め判っている場合は、仮移転(移方転気)はなさるべきではありません。
不測の事態としては、近親者の不幸、家族の急病、本人の急病、地震、火災等により吉方移転先(仮移転先・・移方転気の場合)の家の倒壊や焼失等があります。
近親者の不幸の場合、郷里が遠方で日帰りが不可能な場合は、郷里を見合すべきです。後日吉方移転(仮移転・・移方転気の場合)終了後に改めて帰郷し、弔問なさるのが良い。また、いつ何があってもおかしくないような重篤な病人が近親者にみえる場合は、吉方移転や仮移転(移方転気)をなさるべきではありません。
夜間午後10時以後に家族で急病人が出た場合は、吉方の医師に電話して往診を依頼なさるのが良い。昼間の場合は、自宅に戻り適切な処置をしたり、吉方の病院にかかればよろしい。また、その病人が重篤で入院を必要とする場合は、吉方移転や仮移転(移方転気)を実行していない留守の家族等が付添として病院へ行けばよろしい。
吉方移転や仮移転(移方転気)を実行している本人が病気になった場合は、同じように昼間なら吉方の病院に行き、夜10時以後の場合は吉方の医師に往診してもらい治療をなさると良い。
吉方移転先や仮移転先(移方転気)の家が倒壊や火災により焼失した場合には、止むを得ず中止する事になります。この場合、未だ50日間は完了していない状態なのだから、運命上の住所も移転先に移らないまま、運命上の住所の移転がされていない状態で前に住んでいた所が運命上の住所なので、心配する事はありません。よって、後日また好機を選んで、再度開運のために吉方移転や移方転気を行えばよろしい。但し、このような不測の事態はなかなか起らない事です。それは、開運のために行う事で吉方を選んで行うからです。但し、急に切羽詰った事情で運勢が良くない時に行う場合、ご自分にパワーが無いので思い通りに物事が進みません。そのような時に行う場合はよほど注意して、また強い決意を持って実行する事が必要です。
無事に50日が経過して運命上の住所を仮移転先(移方転気)に移すと、仮移転先から見ると自宅は大吉方になっています。今度は大吉方へ向って50日間外泊厳禁を行うわけですが、大吉方の開運を得るために自宅に戻ってからの50日の重要性をよく認識して下さい。
吉方移転の場合は50日間、仮移転・移方転気の場合は計100日間(時にはそれ以上の事もある)、仕事もし、制約(※3)をたくさん受けた生活を送る事は「行」(修行の行)とでもいう他ありません。しかし、開運や招運を行い、厄難をさけるために極めて有効な方法であり、このような厳しい制約を受けた上での生活である事をご理解頂きたい。
移方転気(仮移転)中でもお水取りをなさる事は、移方転気にプラスして凶を避け、開運や招運をする事ができます。但し、以下の事にご注意され行って下さい。
運命上の住所からお水取りをする事です。吉方移転、仮移転(移方転気)が50日経っていなければ、前の住所から方位を見てお水取りをする事です。

※ 1(六大凶殺)・・・暗剣殺・五黄殺・歳破・月破・本命殺・本命的殺
※ 2(お水取り)・・・お水取りの説明書(別紙)参照
※ 3(制約)・・・50日間外泊が出来ない事。その間は好きな旅行に行けない事。夜も遅くに帰宅できない事。毎日一升以上移転先のお水を摂取する事等。他この説明書に書いてある制約を守らなければならない事。